(仮訳)北米中部産の地衣生クチナワゴケ属菌の新種
Morse, CA. 2013. A new lichenicolous Enterographa (Arthoniales, Roccellaceae) from central North America. Opuscula Philolichenum. Available at: http://sweetgum.nybg.org/webmedia.php?irn=1124594 [Accessed May 20, 2014].
【R3-00732】2014/05/21投稿

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3行まとめ

米国中部でコナハリイボゴケ属地衣に生じた菌を、Enterographa osagensisとして新種記載した。
本種はカンザス・オクラホマ・ミズーリの3州で採集され、Bacidina egenulaB. delicataなどの種を宿主としていた。
本種は子器が点形・盤状・楕円形で、独立した地衣体を欠き、子嚢胞子に3隔壁を持つことなどで特徴づけられた。
USA, Kansas, Douglas Co.: 1.5 mi N, 1.5 mi E of jct of US Hwy 56 & DG Co Rd 1055 in Baldwin City, NE side of Douglas County State Lake, above dam

(新種)

Enterographa osagensis C.A. Morse
語源…オーセージ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Enterographa epiphylla
本種と異なりコナハリイボゴケ属ではなくダイダイサラゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢が8胞子性ではない
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が3つでない
Enterographa fellhaneroides
本種と異なりコナハリイボゴケ属ではなくダイダイサラゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢が8胞子性ではない
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が3つでない
Enterographa meklitiae
本種と異なりコナハリイボゴケ属ではなくダイダイサラゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢が8胞子性ではない
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が3つでない
Enterographa mazosiae
子嚢が8胞子性
本種と異なりコナハリイボゴケ属ではなくフシアナゴケ属地衣を宿主とする
本種より子嚢胞子の幅が僅かに狭い
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が(2-)3ではなく3-4(6)個
Enterographa punctata
本種と異なりコナハリイボゴケ属ではなくカブトゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり宿主にゴール形成を誘導する
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく6胞子性
本種より子嚢胞子が僅かに長い
本種と異なり共生藻を持つ
Enterographa brezhonega
形態が一見類似している
本種と異なり米国ではなくフランスに分布する
本種と異なりコナハリイボゴケ属ではなくPorina roseiやキタノコウスゴケ (?) を宿主とする
本種と異なり偽子座性である
本種と異なり子器が2-5つ集まって生じる
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく4胞子性
本種より子嚢胞子の幅が僅かに狭い
本種と異なり子嚢胞子の隔壁が(2-)3ではなく(4-)6個
Sclerophyton spp.
形態的に類似する種がある
子嚢胞子の長さが20 μmを超えない種がある
子嚢胞子の隔壁が3つの種がある
本種より子嚢が長い
本種より子実下層が暗色